缶   詰


 旅システムさんのエントリ配信

2008/01/31
明心店主 酒井謙一郎氏――アンコールをアンコール!

投稿: 旅システム (5:53 pm)
 
東区(北12東13)の明心は、おいしい韓国料理と店主の酒井さんのトークで、楽しくて美味しい時間を過ごせるお店です。
私の大切な栄養補給場所でもあります。
このお正月に、お店の常連さんを中心に、アンコールワットへ行く旅を企画していただきました。
とっても楽しかったみたいです。
まだまだたくさん書きたいことはあったようで、この続きは、お店でマッコリでも飲みながら、ゆっくり聞いてみてください。
(青木)
 




 札幌は場末のとある韓国料理屋のカウンターで「2008年1月1日アンコールワットへ行こう!」みどりさんの呼びかけにより、「みどりグループ」旅システム・アンコールワットツアーが実現しました。
異国の古都に夢を馳せ、語り合い、一年という期間をワット?いう間に過ごした総勢10名。

 1月のカンボジアは乾期とはいえ、日中は気温30度の予報。乾ききった赤土の道路を、土煙りをもうもうとあげてバスは走り出した。近代的なシェムリアップのホテルを少し走ると、そこはもう熱帯の密林なのだ。

 その昔、約700年もの間、繁栄を続け栄華を極めたクメールの文化都市から突如人々は去り、建築物は取り残され、朽ち、樹木に覆い隠された。その遺跡が近代、仏博物学者の発見により、忽然と姿を現した謎だらけのアンコール遺跡群。
 バスが進むにつれ、車内はしだいに不思議な緊張感に包まれていた。
 バスを降り歩いた。近付く遺跡の、その歴史が刻んだ重厚感と巨大さに息をのんだ。
 世界の様々な遺跡を見て廻ったが、通常観光客が多くて、その喧騒で少々しらけムードになるものだが、ここはその比ではなかった。他の観光客など気にならない程、その歴史に裏付けられた荘厳さに圧倒される。少々大袈裟に言えば、観光客がごった返していても、目に入らないのである。
 朝から、くだらないおやじギャグをとばし、周りから顰蹙気味の私でさえ、この遺跡群を発見したフランス人の心境にならずにはいられなかった。
そして、この遺跡群を見て廻れば廻るほど、何故これほどまで高い文明が失われたのやら?当時のクメールの民は何処へ行ったのやら?巨石を組み上げたり、計算しつくされた細かい彫刻の技術は何故生まれたのやら?等々謎は深まるばかりだ。♪あれからニシンは何処へ行ったやら〜♪
 かつては大乗小乗の仏教や、ヒンドゥー教の宗教支配を経て、近代ではポルポトの圧政の下、戦禍による崩落や弾痕が今なお痛々しく残る。
想像も難しいそんな激動の時代を乗り越え、整然と密林の奥地に佇んでいる。もう一度この聖地を訪れたくなる動機は充分揃っている。

 それにしてもシェムリアップという街は、今大変な経済変動が起きている。急激な観光地化と中国資本等の乱投資による乱開発で、ホテル、ゴルフ場、飲食店、マンション等のハードラッシュの真っ只中だ。
 その傍らで物乞いする人々、裸足の子供達…トンレサップ湖の水上生活の人々…
 雨期には水没しないように学校や体育館まで船に乗せてある。
 我が日本も暗くて貧しい時代を歩んで来てはいるが、あまりにも違う生活様式を目の当たりにして、観光とは掛け離れた衝撃に、少々凹んだ。
 しかし…子供達の目は輝いていた!雑草の如く生き生きしていた!そしてまた凹んだ。
 もっとしっかりしろ日本!と…

 さて旅はいいものである。複数で行く旅ならば、その目的地だけではなく、その貴重な時間をどんな人々と共有するかが重要だ。
 クメール料理に舌鼓を打ちながら観たクメール美人の妖艶な伝統舞踊。
現地の酒に酔い任せで語り合った夜。
 仲間がいいと、食べる物も美味しい!観る物も素晴らしい!
 今回も素晴らしい仲間と本当に楽しく愉快な旅(珍道中?)が出来て感謝します。

 もう一度あの地へ!もう一度この仲間と!アンコール!!アンコール??
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