内山 博の基地ミニ講座 |
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2009/04/22
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グアムでわかったこと
執筆者: 旅システム (10:42 am)
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４月、日本から一番近いアメリカに行ってきました。 私としては４回目のグアムで、１番最初は約３０年前に環太平洋非核国際会議の参加者の一人としての訪問でした。当時は、１ドル３６０円の時代で旅行費用が３５万円位、今回の旅行代金は成田発３泊４日で、３５，０００円、昔の十分の一でした。  グアムは、マゼランの上陸以来列強の犠牲により翻弄され続けた島で、スペイン統治時代の史跡もたくさんあります。その後南洋諸島の中で唯一の米領だったグアムを、１９４１年１２月９日日本が占領して「大宮島」と名前が付けられました。 １９４４年６月には米軍の反撃にさらされ、２ヶ月に渡り日米の激しい戦闘が続き、約１８，０００人の日本兵が戦闘と自決で命を絶ったところでもあります。 この島のいたる所に洞窟や砲台、トーチカの跡などの太平洋戦争の跡があります。また、２８年間ジャングルに身を隠していた横井庄一さんの洞窟のレプリカも見ることができます。 この戦跡をめぐるだけで一日かかるでしょう。 「解放者・米国」を描くニミッツ・ヒルのレリーフなどもあります。 現在この島はアジアで最大の空軍と海軍のあるところです。 ここはアメリカの国ですから、日本の米軍基地や自衛隊基地を調査するようなわけにはいきません。 車窓から地図を頼りに、この辺かな？とか想像するのですが、周りは木で囲まれ、ほとんど中は見えません。 ゲートや、中が見えるフェンスの所で車を止めて写真でも取ろうものならスパイとして逮捕されることもあるようで、ここはアメリカであることを忘れてはいけません。 グアムが基地の島であることは、色々なことで感じることができます。 ※ グアムの家にはテレビのアンテナがない。 （島全体が通信とスパイ基地となっているために電波妨害しないようすべてケーブルテレビになっています。） ※ 小さな島(淡路島位)なのに、いたる所で携帯電話が圏外になる。 ※ パソコンのネットが繋がりにくい。 ※ 住宅や建物を建てるときは、海軍の許可が必要。許可申請は全て弁護士を通して申請する。 ※ 地元の人のお話では、色々なところにミサイルが埋まっていたりケーブルが埋められているので、好き勝手に土地を掘ることができない。 ※ 観光地の上空を戦闘機が飛んでいる、三角翼のＢ−2ステルス爆撃機がまじかに見え、沖合には軍艦や原子力潜水艦を見ることができる。  アンダーソン空軍基地・アプラ港海軍基地など、島の３割が米軍基地で、兵隊は約６,５００人いるそうです。今後、米軍の再編計画により、グアムに沖縄の海兵隊を移転するそうです。 それも日本の税金をグアムの米軍基地の建設に使おうという世界に例のない基地協定のため、当面７,０００億円、最終的には３兆円を日本が負担することになっています。 ３兆円とは？ ※ １万円の新札を積み上げると、富士山（3,776�叩砲裡固椶旅發気砲覆蠅泙后� ※ １０人で１人が毎日１００万ずつ使うとして、１年で３６億５千万円、３兆円を使うのに８２２年かかります。頼朝が鎌倉幕府を開いたのが１１９２年、そのころから使いだしたとして２０１４年までかかるというべらぼうな額なのです。 医療や福祉を切り捨てるのに、米軍には暖かい現在の政権です。 グアムに行って、改めて日本の将来への危機感を感じました。 |
