缶 詰
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旅システムさんのエントリ配信 |
2011/05/27
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福島原発の事故でエネルギー・原発問題に関心が高まる中で、民青同盟北海道委員会は泊原発の学習ツアーを主催し、旅システムも協力させていただきました。
札幌からバスで車内学習を行いながら岩内へ向かい、昼食をとったあと、泊原発のPRセンター「とまりん館」を見学しました。係りの方の案内で館内を見て回り、原発の発電の仕組みから放射性廃棄物の処理、また、泊原発3号機で導入が決定されているプルサーマル計画の概要などを説明していただきました。館内には放射線が目視できる展示や、年齢を入力すると年数に応じた平均被曝線量のわかる装置など遊戯コーナーがあり、全体の展示にも中央制御室を模したブースはゲーム感覚で触れられるものであったりと、原子力を身近に・安全に感じてもらおうという子ども向けの要素が大きくありました。しばらく館内を見学してとまりん館を後にしましたが、この日はGW初日ということもあり、一般の来館者も大変多かったです。
つぎに、岩内町で地元町議の方からお話を伺い、地元自治体や道の原発受け入れ過程や原発が海へ温水を排出することで漁へ影響が出ていること、原発で雇用を確保している側面を持つ地域で反対運動を行うことの困難さや震災後の世論の変化などを伺いました。
参加者の感想を抜粋してご紹介します。
(佐々木) | |
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(岩内には来たことがあるが)原発が目の前にあることには気づきませんでした。福島の事故をきっかけに、原発がクローズアップされるようになりましたが、きっと自分のように、原発についてよく知らない人はたくさんいたはずです。何かが起きてから考えるのでは遅く、もっと以前から関心を持っておくべきだったのではないかと思いました。原発に限らず、考えなければならないことはもっとたくさんあると思います。今回のことをきっかけに様々なことに関心を持ち、自分の意見がもてるようになりたい、というよりもならなきゃいけないのだと思いました
(大学生・男性) | |
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原発の構造とプルサーマルの仕組みを知り、危険性がよく理解できました。核分裂の仕組みを原爆と重ねて考えてみました。「安全」なわけがないと思います。福島原発もそうですが、危険性をきちんと情報提供してくれないと、不安は増すばかりなので、一方的な説明はしないでほしいです。(交付金について)住民の命をお金で買うようなことは許されません。
(20代・男性) | |
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原子炉の構造も良くわかったが、とまりん館という建物を中心に地域住民に浸透をはかって"安全神話"を振りまいてきた北電、その周りの仕事や生活などでの切ってもきれない、反対の声も上げられない住民の依存関係がリアルにわかった。全国の電力会社で行われていると想像すると怖いことだと改めて感じたし、話のあった「海岸線にある財政力の弱い町がねらわれる」というのは本当にリアルだと感じた。今後、いろんな機会を通じて新しいエネルギーの探求を、学習・交流する中でたくさんの若者と一緒に考えて生きたいと思う。
(30代・男性) | |
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原発に反対していなかった、「安全だと思っていた」人たちも、やはり福島の事故後は関心が高まり、強い不安を感じていることなどを知りました。
(30代・女性) | |
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福島の事故以来少しずつ(地元住民の)雰囲気が変わってきているという話は印象深かったです。
(20代・女性) | |
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とまりん館で原子力エネルギーの説明を聞いたが、安全性にかけていると思った。バスの中での説明と違うところが多々ありおかしいと思った。今回の勉強会で私たち(若者)にはあまり親しみのない原子力エネルギーだったけれど、とても身近なものだとわかりました。原発はみんなで考えていくものだと思います。学生も、もっとこの話題に注目してちゃんと考えたほうが良いと思いました。今、福島での事故があり、いろいろと問題が出てくる中で、自分も他人事ではなくもっと真剣に向き合うことが大切だということを学びました。とても良いきっかけになったと思います。
(高校生・女性) | |
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