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旅システムさんのエントリ配信 |
2007/04/23
北海道キリスト書店店長 亀岡徹氏 ―小さな書店からの平和への想い―
投稿: 旅システム (9:20 pm)
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読書なんか自分が生きていく中でさほど優先順位の上位には決してなかった。 どちらかというと“読書を始めるとウトウトと眠くなる”。そんな自分が、この16年間「北海道キリスト教書店」というまったく持って硬い書籍がある書店に勤めている。 今でも「自分は向いていないかな」と思うこともしばしば! 教会の牧師先生をはじめ信徒の方々への書籍や雑誌をあつかう中、最近はめっきり読者人口(クリスチャン人口は1パーセントを切ってしまった)も減ってきており全国の系列の書店も閉店の危機に直面している。心の中はやはり穏やかではない。たった2名で支えている書店であっても従業員の月々の給料と、あってしかるべき支払うべきお金も無くなることも時々。 資本があるわけでないので物をつくることができず、売れないなと!嘆くばかりである。 毎日悲惨な事件や事故のニュースが洪水のごとく耳や目に入ってくる。 企業や学校の責任者が画面の中で頭を下げる様子は、「心が入っている態度」とはとても見えずあまり見たくない風景である。 また、どこのチャンネルでも同じ画面である。いつの事件だったかわからないぐらいに流されようとすると流されしまう現代にあって、問題意識を持たずに過ごすことは楽な生き方かも知れない。 でもあまりにもわたしたちの生きているこの国の問題は決して、「知らなかった」では済まされない時に来ているように思う。「地球規模の温暖化問題」「子どもと家族の崩壊」「捨てるから設けた赤ちゃんポストの問題」「教師の資質すら問われる学校教育の問題」「いじめ」「働き盛りの自殺者の急増」「靖国神社問題と憲法の改憲の問題」「増えている心の病気」などなどどれをとっても「私はしらない」では、済まされない。 店でも、キリスト教関係出版社意外に「明石書店」「高文研」「柏書房」などの協力を得て常備書籍も置いている。 到底大手の書店には勝てっこないが、何か問題意識を高めたい。 知らない人に知ってほしい。 悩んでいる人に本を通してホッとしてほしい。 10坪ほどの小さな書店であるが、逆に本が探しやすいのかわざわざ求めにやってくる方も最近は増えたように思う。極小企業であるが多くの支えの中で働きが赦されている。 是非お近くによることがありましたら、ちょっとよってみてください。 北海道キリスト教書店 亀岡 徹 |
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