缶   詰


 旅システムさんのエントリ配信

2010/05/12
吉田重子氏――2日間心から楽しみました、白樺樹液ツアー

投稿: 旅システム (4:18 pm)
   旅システムとしても久しぶりの白樺樹液ツアーでした。
 他のツアーと違って難しい能書きのないツアーで、私としても落とし処にちょっと悩んでいたのですが、吉田さんの最後の一言が、ソレソレ!っていう感じですね。
 ギャラリーの写真もどうぞご覧下さい。
(青木)
 

 レバーを動かせば、いつでも必要なだけ湯水が出てくるこの時代。
「これは白樺の樹液です」とペットボトルを手渡されても「あら珍しい!」と思いはしても、それ以上の感情は抱かなかったかもしれない、それがこれまでの私でした。
 しかし、白樺の幹に開けられた小さな穴からはらっはらっと流れ落ちる樹液の滴を直接手のひらで受け止めたときのあの実感。それは、私にとって、たしかに感じられた自然の営みの一つでした。
 4月半ばというのに肌寒い17日の朝札幌駅を出発したバスは、道東に向かいました。
十勝清水にての昼食は、地元の食材たっぷりのすてきな定食。どれも皆美味しくて、書き始めたらきりがないので止めにしておきますが、豆の入ったご飯一つだけでも、十分なくらいの美味しさでした。
 その後は、忠類ナウマン象記念館の見学でした。全盲の私にとっては、触れることが可能な展示物はほとんどないだろうと思っていましたが、いくつかのレプリカに触れることができました。ナウマン象の全体像が捉えられたかどうかというよりも、ビデオによる解説を聞きながら、地層に埋まっている骨の様子に触れることによって、時間をかけて少しずつ掘り出されていく様子を創造することができました。
 夕方、目的地のインカルシペ到着。バスから降りるとすぐに白樺の木があると教えられ、早速ご挨拶。どれくらいの太さなのかと、私は荷物を持ったまま両腕で白樺の幹を抱え込みました。オーナーの米山さんが「いいですねえ、いいですねえ、」と温和な声でおっしゃってくださいました。
 いよいよ樹液の採取です。米山さんの指示に従って、幹に穴を開け、管と容器を接続しました。白樺の樹液は、ミネラルが豊富でいろいろな薬効がいわれています。お肌にもよいということで化粧品としても注目されているそうです。採取作業の途中で、手のひらに直接受けた樹液は、急いで顔や手につけました。心持しっとりとして、やはり普通の水とは違うような……幹から管を通って金属製の容器に落ちていく1滴1滴の音。これから一晩かかっての採集です。
 樹液は、春の芽吹きが始まる前に木の中に蓄えられる栄養分で、出芽が始まると総てが芽に総動員されるそうです。ですから、私たち人間が採取できるのは、極短い期間となるそうです。私たちは、まさに自然の恵みを横取りしているのです。一度開けられた穴は、しっかりと補強されるという話もお聞きしました。
 樹液尽くしの夕食も書ききれない美味しさでした。樹液の採取を知ってしまった身としては、その贅沢さに飲み物一つも押し頂くような気持ちになりました。お膳には私たちが白樺林でつんだふきのとうも天麩羅にしてもらい美味しくいただきました。
 食後のサウナと露天の五右衛門風呂も感動的でした。(写真はございませんが)添乗員の青木さんとは寒い中での裸の付き合いの仲になりましたね!!冷たい石の段を素足で探りながら上っての五右衛門風呂に入ったときの感動は、ひとしおでした。
 翌朝、食後の散歩も気持ちよく、一晩白樺から産み出された樹液をボトルに詰めました。1滴もコボシテハならじと思いながら、皆さんに手伝っていただき、無事詰め終えることができました。採集作業をした台のうえにこぼれていた樹液をも、おもわず手にこすりつける念の入れようでした。一晩で一つの容器におよそ3リットルの樹液が溜まっていました。自然の力の偉大さを感じるものでした。
 地元の方々の全面的な協力によるそば打ちの体験。樹液を使ったそば打ちは、粘りが違うのだそうです。さらに、樹液につけて食べる蕎麦の味は濃厚でした。私は、たれがなくても十分だと思いました。なお、きし麺のような、存在感のあるそばを皆様の口にお届けしたのは私です。
 源ファームでの買い物の後、快適なままに帰路に着きました。
 旅システムさんにとっては、もっとお客様が多いほうがよかったのだと思いますが、少人数で、私も多くの体験をさせていただくことができました。皆さんには、いろいろな場面でご協力いただきありがとうございました。それから、青木さんには、いつもながらの感謝です。また、運転手さんもすっかりツアーに馴染んでおられたようで、よい雰囲気でした。
 楽しむということを全面に目的とした旅行として、あまりに充実していたので、おもわず小学生の作文のように順を追って書いてしまいました。
 最後に、旅システムのオリジナルツアー的にいえば、「平和が守られていてこそ、このようなツアーを楽しむことが可能なのです。」と私はあらためて思うのでした。
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